【脳梗塞後後遺症・歩容改善・リハビリ】
当院に脳梗塞後の後遺症で来院された女性(50代・会社員)の症状改善と経過をご紹介します。
ご来院時の症状
５年前に脳梗塞になり、左半身が動かしにくくなった。病院でリハビリを受けて日常困らない程度に改善したが、左足のつま先が上がらず、頻繁につまずきそうになる。
横断歩道や電車の乗り降りなど、急ぎたいのに急げずつらい。小走りでも良いからもう一度走れるようになりたいという希望がある。
症状が出てからの経過
つま先が上がらない症状は、脳梗塞発症直後からずっと感じていた。
脳梗塞後の左半身の麻痺は、日常生活に支障がないくらい改善したため、病院でのリハビリは半年で終了となった。
つま先が上がらないため、何もない場所でつまずきそうになったり、歩行中に足の親指がクルっと丸まってしまいそうになる。
また歩くバランスが不安定な事もあり、急ぎ足が出来ないので、外出中は常に緊張してしまう。
病院のリハビリ室勤務の経験と知識がある鍼灸治療院があると、お母様から当院を紹介されご来院。
検査と身体の状態の分析
- 姿勢分析・・肩、骨盤は健側の右に偏っている・頭は前方、やや右にある
- 立位重心デジタル分析・・左右では右６７％左３２％ 患側の左はつま先側に重心が偏っている。
- 歩行重心デジタル分析・・右にくらべて左の歩幅が、かなり狭い 左足荷重初期に歩行姿勢が崩れる
- 筋力検査・・左足関節背屈不可・左腹斜筋・左中殿筋低下、右トーマステスト陽性、体幹の側屈の動き左右とも低下
- 検査中、不安定な姿勢を取ると怖さがあり、汗が止まらなくなる。
施術方針・施術内容
施術内容は
脳梗塞後の姿勢の歪みが、症状を治りにくくしている可能性があったため
- 全身に歪みがある状態⇒全身の歪み改善にアクティベータ、背骨に加えて股関節、膝、足のアジャストを行う
- 検査から緊張の強い右腸腰筋、左中殿筋、腹斜筋、後脛骨筋等にトリガーポイント鍼を選択。
- 当院独自の『脳に教えるリハビリ』を毎回実施・不安定な状態を作り、その状態でも大丈夫、という感覚を脳に再教育していく。
※安全に配慮しつつ、可能な範囲で筋トレや脳の再教育プログラムを自宅でも実施してもらった。
その後の経過・・走れるようになった
- １回目 施術後にバランスの変化を実感し、立ちやすくなる
- ５回目 左足の歩幅が広くなってきた感覚がある
- １０回目 左足の指が動かしやすくなる、左の踵歩きが出来るようになった
- １７回目 横断歩道で信号が変わりそうになり、自然と小走りが出来た
- ２０回目 少しの距離なら走れるようになった、ジャンプできるようになった。
１０回目以降は３，４週に１度のペースで施術とリハビリを行った。
現在はスキップ出来るようになる、という新たな目標と、ずっと元気に歩きたいという希望を叶えるため、月１回の施術を継続している。
当院からのコメント
念願だった走るという希望が叶えられ、外出先での不安もなくなり本当に良かったです。
脳梗塞後５年経過しているので、もうこれ以上良くなることが望めないというお気持ちがあったようですが、適切な施術を行えば、改善の可能性は充分にあります。
人混みでの転倒などが記憶となり、怖さを感じると体の緊張が強くなり、もっとバランスを崩してしまうという状況でした。
リハビリを通して自分の体に安心感が持てたことも良い結果につながったと思います。
これからも仕事に家事に大忙しの毎日を楽しんでいただけるよう、サポートしていきたいと思います。
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恵比寿鍼灸整体院さかい
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