変形性膝関節症で注射をするメリットとデメリットとは?

からだのお話

厚生労働省の調べでは、レントゲンで膝の骨に変形がある患者数は約3千万人。

実際に痛みが出ているのはそのうち約3分の1の1千万人しかいません。

こういう事実を目にすると、このまま注射を続けてもいいのか心配になりますよね。

病院で受ける注射の種類とメリット・デメリットをお伝えします。

◎歩き出すと膝が痛い

◎膝を曲げると痛い

◎階段を降りると膝が痛い

◎しゃがんだ後に痛みがある

当院でよく耳にする変形性膝関節症の初期症状です。

変形性膝関節症とは?

ひざ関節のクッションである軟骨が、加齢や筋肉量の低下、歩き方の癖などにより、

すり減って、痛みが生じる病気といわれています。

整形外科等のクリニックを受診すると

診察で膝の状態を確認して、レントゲン検査で膝の変形の有無を確認します。

症状に応じて

最初は痛み止めの薬や運動処方、湿布や塗薬が処方されます。

それでも痛みや症状が改善しない場合は注射がおこなわれます。

注射の種類は主に4つ

  1. 関節穿刺(いわゆる『水を抜く』注射)
  2. ヒアルロン酸注射 
  3. PRP注射
  4. ステロイド注射

関節穿刺とは

膝に水が貯まる症状を改善するため、又は水がたまった原因は何かを調べるために行われる注射です。

この注射の後にヒアルロン酸やステロイド注射をする場合もあります。

メリット

  • 膝の痛みや腫れぼったさを速やかに改善できる

デメリット

  • 効果が持続しない
  • 膝の痛みの根本的な治療にはならない
  • 感染症のリスクが上がることもある

ヒアルロン酸注射とは

変形性の膝痛の治療法として広く採用されています。

ヒアルロン酸は関節内の潤滑油やクッション材の役割を果たしており、加齢によって減少することで膝への負担が増え、痛みや関節の動きが悪くなります。

ヒアルロン酸注射は、このヒアルロン酸を関節内に補充することで、関節の動きやすさを高め、痛みを緩和します。

メリット

  • 関節の動きをよくする
  • 炎症を落ち着かせる
  • 軟骨を保護する

デメリット

  • 効果が持続しない
  • 強い炎症には効果が少ない

膝注射PRP(Platelet Rich Plasma)療法とは

患者さん自身の血液を採取して、血小板を多く含む多血小板血漿(PRP)を抽出します。それを関節内に注射する再生医療の一種です。

血小板には傷の治癒に関与する成長因子が多く含まれており、この働きを利用して関節の痛みや炎症を改善、症状の進行を遅らせる効果が期待できます。

メリット

  • 慢性的な膝の痛みにも効果的
  • 自己の血液成分を体内に戻す方法であるため、副作用が少ない。

デメリット

  • 効果全くでない事がある
  • 保険対象外で費用が高い
  • 持病があると受けられない場合がある
  • 炎症や腫れが出ることがある

ステロイド注射とは

ステロイド剤(副腎皮質ステロイド剤)を膝関節内に注射する治療です。

(ステロイド剤とは、人の副腎皮質という臓器で作られるホルモンを化学合成して作られた薬剤)

湿布や痛み止めの飲み薬で効果が得られなかった場合や炎症の度合いが強い場合

膝関節内に水が溜まり、腫れている場合などに使用されます。

メリット

  • 強い炎症に効果がある
  • 強い痛みに劇的に効果が出る事が多い

デメリット

  • 頻回に行うと骨がもろくなる
  • 根本解決にはならない
  • 血糖値が上がるので糖尿病の人は注意が必要
  • 免疫力が下がるので傷がある時は要注意

注射をこのまま続けていいの?

注射のメリット・デメリットは様々ですが、

PRP以外は、根本からの改善ではなく、痛みを一時的に抑えるだけなので

ずっと注射を続けても良くならない、痛くなったら注射するという繰り返しが

何か月も続いていくケースも。

痛みが出てしまう理由が必ずありますので

これを早期に見つけて改善していく事がとても大切です。

軟骨がすり減って痛いと思われがちですが実は軟骨に痛覚はありません。

痛みの原因は骨の変形でも、軟骨がすり減ったことが原因でもなく

骨や軟骨が悪いから一生痛みが取れないという事はないのです

膝が痛くなる本当の原因はここ

近年、痛みを引き起こしている本当の原因は

【関節包・滑膜⇒膝関節を包んでいる袋】

【骨膜⇒骨の表面を包んでいる膜】

【筋膜⇒筋肉の表面を包んでいる膜】など骨や軟骨以外の部分

ということが分かってきました。

(※十字靭帯損傷の場合にはその靭帯部分に痛みが出ます)

もちろん、この部分を傷めない歩き方や姿勢もとても大切です。

当院では姿勢や重心、歩行バランス等の詳しい検査をして

詳細はこちらから

当院での膝の痛み改善法とは

あなたのためだけの特別な治療が当院にはあります

4つの治療法からオーダーメイドであなた専用の施術を組み立てるために、当院のシステムは通常の鍼灸院や整体院と異なります。

当院の流れ一般的な治療院の流れ
STEP1 検査4種類の独自検査で原因究明問診・理学検査のみ
STEP2 分析検査結果と当院の改善データを分析勘に頼ることが多い
STEP3 組み立て4つの施術から最適な組み合わせを計画・ご提案施術の種類は少ない
STEP4 施術検査結果に基づき一貫した施術担当者によって変わることも
※一般的な治療院がすべてこれに当てはまるものではありません

最短で症状を改善できる治療システムと検査から導かれた最良な組み合わせ施術をご提供できるのが当院最大の特徴です

4つの検査

4つの客観的検査で症状を視える化
姿勢の歪みを画像システムで判定
立位重心バランス検査・立位時の重心バランス
歩行重心バランス検査・歩行姿勢と重心移動
整形外科的検査・関節や筋肉、身体全体の異常をチェック
※ぎっくり腰等、急性の痛みの場合は施術を優先する場合もあります

見落としなく確実に、症状の根本原因を見極めていきます

4つの施術

当院の4つの施術はそれぞれに得意分野があり、組み合わせることで神経にも筋肉にも骨格にも、心にもアプローチ出来ます。また施術の組み合わせの相互作用(シナジー効果)により、1つの施術よりも最短で改善に導きます

トリガーポイント鍼

トリガーポイントと呼ばれる痛みの引き金になっている部分に鍼を打って痛みを取る方法です。

解剖学的知識と検査で痛みの原因の場所を特定してから行うので、とても効果的です。鍼はやったけれど全然効かなかった、という方にも効果を実感いただいています。

アクティベータメソッド

カイロプラクティックの中の1つのテクニックです。カイロプラクティックの様々なテクニックの中でもソフトで安全性が高く、研究も進んでいる信頼性の高い方法です。

レントゲン・CT・MRIなどでは分からない位の小さなズレを独自の検査から見つけ出し、アクティベータ器でその部分に軽い振動を与えて背骨や関節などの神経の流れに働きかけます

オステオパシー

19世紀にアメリカで創始された、手技によって人の自然治癒力を引き出す治療法です。
ソフトな刺激ですが、歯ぎしりや食いしばりによる顎のゆがみ、頭痛、呼吸の浅さ、内臓の不調にとても効果的です。精密な解剖生理学に基づいていますが、全身を関連させて考える発想は東洋医学に通じるところもあると感じます。

アロマセラピー

自然の木々や草花など、植物から抽出した天然の香り成分(エッセンシャルオイル)を使って心と身体のトラブルを穏やかに回復し、治癒力を高める自然療法です。

当院では、芳香浴・トリートメントの2つのパターンで施術します。IFA国際アロマセラピストである院長が、症状やその日の心身の状態によって患者さん一人一人にオーダーメイドでエッセンシャルオイルを選び、ブレンドします。

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