症例報告レポート・右膝の裏側が痛い

からだのお話

当院に膝痛で来院された女性(60代・主婦)の症状改善と経過をご紹介します。

ご来院時の症状

若い頃からO脚、運動が苦手で、肥満気味だった。50歳になった頃にダイエットでジムに通いはじめたが、この時期から時々運動後に膝が痛むようになった。

半年くらい前に、右膝の裏が腫れてきて、押すと痛むようになった。腫れは徐々ポッコリと大きくなってきて動くたびに右の膝裏が痛むようになった。特に階段の下りが辛い。

痛みが出てからの経過

整形外科に受診したところ右膝裏にベイカー嚢腫と軽度の変形性膝関節症と診断を受けた。

一旦ジムを休んで安静にしたが良くならず、注射で嚢腫の中の液体を抜いてもまた貯まってしまい、改善しなかった。膝痛も強くなり、階段を下りることも辛くなってきた。

温泉やマッサージ、ストレッチなどいろいろやってみたがあまり効果が感じられず。

同じジムに通う知人の紹介で当院に来院した。

検査と身体の状態の分析

  • 姿勢分析・・肩、頭はやや前傾して猫背の状態、膝の隙間あり、膝裏は伸びずに曲がっている
  • 立位重心デジタル分析・・左右バランスは、右40%左60% 前後バランスは、つま先側12%・かかと側88%の荷重
  • 歩行重心デジタル分析・・右膝痛のためか、右足の荷重時間が短い。歩幅は左右とも狭い
  • その他検査・・右膝可動域低下、立位前屈時検査(床指間 8センチ)、SLRテスト(右ハムスト牽引痛)、O脚、左右の膝蓋骨の動きが低下 右片足立ちでふらつき有

施術方針・施術内容

施術内容は下記の3つを組み合わせて行った

  • 猫背・O脚等の歪みがある状態⇒猫背で重心バランスが低下し、膝に負担を掛けていると考えられるためアクティベータ、背骨に加えて股関節、膝のアジャスト
  • 検査からハムストリングス・腓腹筋・大腿四頭筋が引き金の痛みである可能性⇒トリガーポイント鍼を選択。
  • 慢性的な目の疲れや便秘対策⇒オステオパシーを選択

※上記に加えて歩行指導や症状改善に必要な、筋トレやストレッチ等のホームケアをお伝えして実践してもらった。

その後の経過

  • 1回目の施術後、足が地面に付きやすいと感じる
  • 3回目の施術後に膝が動かしやすくなる
  • 6回目の施術後に、階段の下りが楽に出来るようになってきた

その後、痛みはほぼ完治したが、しゃがむと膝裏の違和感があり、ベイカー嚢腫の腫れはまだある。今はジム通いを再開し、ずっと元気で歩きたいと膝痛予防に3週に1度施術を受けている。

当院からのコメント

痛みが改善し階段の下りが心配なく出来るようになって、本当に良かったです。

膝のベイカー嚢腫とは、膝の裏にある関節液(滑液)という液体を含んだ滑液包が炎症を起こし膨らむことで、リウマチや変形性膝関節症などが原因で起こります。

今回の場合は、変形性膝関節症が原因で起こった可能性が高いですが、膝痛の本当の原因を検査で特定して施術でアプローチすることで、膝裏の腫れが引かない状態のままですが、膝痛は改善しました。

右臀部の筋力低下やO脚があったので、このまま歩行に左右差があると腰痛や左膝痛につながった可能性があり早めにご来院ただけて良かったです。

アクティベータで身体全体のゆがみのバランスを取りつつ、マッサージでは届かない膝関節周囲の筋肉や細かい靭帯部分に鍼をすることで最短で改善していただけたと思います。

今後もO脚の改善、ずっと元気に歩いていただけるようサポートしていきたいと思います。

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